当主の言葉

全国津々浦々にしょうゆ屋はようけある。

ようけあるんやで私共がしょうゆ屋として残っていかんならん理由はどこにもありません。 せやけど私共は残したい、残っていきたいと家族共々考えています。

私はしょうゆ屋として40年やってきました。

目一杯やってきた訳ではないけれど、ここへきて存亡の危機の自覚があります。何とかしたい...。
母屋は古い、汚い家として津市の文化財となっており、うだつの上っているのが自慢です。
津市史によると、1811年には当時の津の藩、藤堂藩から酒造りの許可をもらっていたそうです。明治の頃にしょうゆ屋に変わり、今もそのままです。

私は先年、恥ずかしながら名を改めました。

喜兵衛と名のりました。これをこの形で残すにはやっぱり「しょうゆ」を売るしか他にない。買って下さい。おやじも、じいさまもそうしてます。

10代 当主 阿部喜兵衛